💡 この記事のポイント
- ワースト1位のユニチカ(-22.81%)が公募増資によるストップ安。営業利益110%増の好決算にもかかわらず、株式希薄化懸念が直撃した。
- 東洋エンジニアリング(6330)が50億円黒字→150億円赤字に下方修正・無配転落で-10.68%。海外プロジェクトの損失拡大が原因。
- 20銘柄中11銘柄が「急騰後の反動安」パターン。前日に+20〜30%超の急騰を記録した銘柄が一転して急落する展開が相次いだ。
- スタンダード市場が11銘柄(55%)と最多を占め、小型株の乱高下が際立つ1日となった。
目次
本日の値下がり市場概況
2026年2月18日の東京株式市場では、決算発表後の反動安や企業固有の悪材料が重なり、幅広い銘柄で売りが広がった。値下がり率ランキング上位20銘柄の内訳は、業績悪化・増資・下方修正ショックが5銘柄、急騰後の反動安・好決算出尽くしが11銘柄、需給悪化・じり安が4銘柄と、前日の急騰からの巻き戻しが大半を占める展開となった。
特にユニチカが営業利益110%増の好決算にもかかわらず、公募増資の発表でストップ安。東洋エンジニアリングは海外プロジェクト損失の拡大で150億円の赤字転落・無配に転じた。一方、住石ホールディングスは仕手株としての急騰・急落サイクルが顕在化し、出来高1,381万株と投機的な売買が活発化している。
値下がり率ランキングTOP20一覧
| 順位 | 銘柄名(コード) | 市場 | 業種 | 株価 | 前日比 | 下落率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ユニチカ(3103) | プライム | 繊維製品 | 1,692 | -500 | -22.81% |
| 2 | クロスフォー(7810) | スタンダード | その他製品 | 281 | -80 | -22.16% |
| 3 | 住石ホールディングス(1514) | スタンダード | 鉱業 | 1,065 | -300 | -21.98% |
| 4 | ワンダープラネット(4199) | グロース | 情報・通信 | 1,176 | -324 | -21.60% |
| 5 | イーディーピー(7794) | グロース | その他製品 | 2,173 | -500 | -18.71% |
| 6 | unbanked(8746) | スタンダード | 証券・商品先物 | 335 | -76 | -18.49% |
| 7 | ジェイテックコーポレーション(3446) | スタンダード | 金属製品 | 2,050 | -425 | -17.17% |
| 8 | 日本精密(7771) | スタンダード | 精密機器 | 436 | -89 | -16.95% |
| 9 | マイポックス(5381) | スタンダード | ガラス・土石 | 945 | -192 | -16.89% |
| 10 | 窪田製薬ホールディングス(4596) | グロース | 医薬品 | 190 | -36 | -15.93% |
| 11 | 地盤ネットホールディングス(6072) | スタンダード | サービス | 1,140 | -200 | -14.93% |
| 12 | 冨士ダイス(6167) | プライム | 機械 | 1,370 | -199 | -12.68% |
| 13 | サノヤスホールディングス(7022) | スタンダード | 輸送用機器 | 468 | -63 | -11.86% |
| 14 | Aiロボティクス(247A) | グロース | 小売業 | 1,220 | -155 | -11.27% |
| 15 | 光陽社(7946) | スタンダード | その他製品 | 2,335 | -296 | -11.25% |
| 16 | ミナトホールディングス(6862) | スタンダード | 電気機器 | 2,633 | -320 | -10.84% |
| 17 | 東洋エンジニアリング(6330) | プライム | 建設業 | 3,765 | -450 | -10.68% |
| 18 | 中村超硬(6166) | グロース | 機械 | 949 | -109 | -10.30% |
| 19 | ファーストアカウンティング(5588) | グロース | 情報・通信 | 771 | -86 | -10.04% |
| 20 | アライドテレシスホールディングス(6835) | スタンダード | 電気機器 | 268 | -29 | -9.76% |
全20銘柄の下落要因と注目ポイント
値下がり率ランキングTOP20の全銘柄について、下落要因と注目すべきポイントを順位順に整理する。
下落パターンの分類
20銘柄を下落要因別に分類すると、大きく3つのパターンに整理できる。本日は前日の急騰からの反動安が過半数を占め、決算シーズンの乱高下が鮮明になった。
パターン1: 業績悪化・増資・下方修正ショック(5銘柄)
ユニチカ(3103)、ワンダープラネット(4199)、イーディーピー(7794)、マイポックス(5381)、東洋エンジニアリング(6330)
企業固有の悪材料が株価を直撃したケース。ユニチカは好決算にもかかわらず公募増資がストップ安を引き起こすという象徴的な展開。東洋エンジニアリングの200億円下方修正(黒字→赤字)は今回最大のネガティブインパクトで、海外プロジェクトリスクの怖さを改めて示した。イーディーピーは売上61%減に加え減損損失10億円超を計上し、成長期待株の失速が鮮明となった。
パターン2: 急騰後の反動安・好決算出尽くし(11銘柄)
クロスフォー(7810)、住石HD(1514)、ジェイテックコーポレーション(3446)、日本精密(7771)、窪田製薬HD(4596)、地盤ネットHD(6072)、冨士ダイス(6167)、サノヤスHD(7022)、中村超硬(6166)、ミナトHD(6862)、アライドテレシスHD(6835)
全20銘柄の55%を占める最大グループ。特徴的なのは前日に+20〜35%の急騰を記録した銘柄が翌日に-15〜22%の急落に転じるパターンが複数存在すること。クロスフォー(前日+34.82%→本日-22.16%)、窪田製薬(同+28.41%→-15.93%)、地盤ネット(同+27.86%→-14.93%)と、急騰の翌日に半分以上を吐き出す展開が続出した。サノヤスは営業利益1,800%増という驚異的な伸びでも売られており、決算シーズンの過熱感が顕著に表れている。
パターン3: 需給悪化・じり安・その他(4銘柄)
unbanked(8746)、Aiロボティクス(247A)、光陽社(7946)、ファーストアカウンティング(5588)
明確な急騰の反動や業績ショックではなく、じり安トレンドや低流動性が下落率を拡大させたケース。光陽社は出来高わずか17,600株と超低流動性で、値が飛びやすい構造。ファーストアカウンティングは年初来高値から半値以下に沈んでおり、AI関連株の選別が進行している。
業種別・市場別の傾向
業種別分布
前日(2/17)は情報・通信業が9銘柄(36%)と突出していたのに対し、本日は業種が極めて分散している点が特徴的。最多のその他製品(3銘柄:クロスフォー、イーディーピー、光陽社)を筆頭に、情報・通信、機械、電気機器がそれぞれ2銘柄で並び、残り11銘柄は繊維製品、鉱業、証券、金属製品、精密機器、ガラス・土石、医薬品、サービス、輸送用機器、小売業、建設業とすべて別業種。特定セクターの売りではなく、個別要因による下落が散発的に発生した1日だったことがうかがえる。
市場別分布
前日(2/17)はグロース市場が56%と過半数を占めていたが、本日はスタンダード市場が11銘柄(55%)と最多に転じた。クロスフォー、住石HD、unbanked、日本精密など、小型〜中型のスタンダード銘柄で急騰後の反動安が集中した形。プライム市場からはユニチカ(公募増資)、冨士ダイス(急騰反動)、東洋エンジニアリング(赤字転落)の3銘柄がランクインし、大型株にも個別要因の売りが波及している。
まとめと今後の注目ポイント
2026年2月18日の値下がりランキングは、「急騰後の反動安」が過半数を占める決算シーズン特有の展開となった。TOP20の平均下落率は-15.32%と前日TOP25の-11.88%から悪化し、特に上位5銘柄が-18〜23%と大幅な下落を記録した。
最も象徴的なのはユニチカの「好決算+公募増資=ストップ安」という組み合わせ。営業利益110%増でも増資の希薄化懸念が勝るという市場の反応は、資金調達タイミングの難しさを浮き彫りにした。東洋エンジニアリングの150億円赤字転落・無配は、海外EPC案件のリスク管理の重要性を改めて示している。
今後のウォッチポイント
ユニチカ(3103) — 公募増資ストップ安からの需給回復タイミング。増資の希薄化率と調達資金の使途が今後の焦点。好決算(営業益110%増)の実力が再評価されるか。
東洋エンジニアリング(6330) — 150億円赤字・無配転落の影響。ブラジル案件の損失の全容把握と、他のプロジェクトへの波及リスク。三井物産グループとしての支援体制も注目。
住石ホールディングス(1514) — 仕手株としての急騰・急落サイクル。出来高1,381万株の投機的売買が継続するか、沈静化に向かうかの見極め。
住友ファーマ(4506) — 本日は値下がり率28位(-8.06%、2,927.5円)だがSNS注目度は高い。前日に年初来高値3,288円を付けた後の反落で、出来高2,119万株と市場の関心が集中。抗がん剤パイプラインの収益化期待の行方が焦点。
イーディーピー(7794) — 売上61%減・減損10億円超の衝撃。人工ダイヤモンド市場の需要回復と業績立て直しのシナリオが描けるか。
※本記事は公開情報に基づく情報整理であり、個人の見解を含みます。特定の銘柄の売買や投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任においてお願いいたします。