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ペプチドリーム赤字転落・M&A仲介バブル崩壊|2026年2月17日 値下がり率TOP25

対象日: 2026年2月17日(火) / 調査日: 2026年2月17日

💡 この記事のポイント

  • ワースト1位のアーキテクツ・スタジオ・ジャパン(-24.77%)をはじめ、下落率15%超が6銘柄。決算シーズン後半の失望売りが集中。
  • ペプチドリーム(4587)が営業損失50億円の赤字転落で-10.58%。創薬事業の売上が前年比60%減と急縮小。
  • クオンツ総研HD(旧M&A総研)が-9.12%。高値7,500円から長期下落トレンドが継続し、M&A仲介バブルの崩壊が鮮明に。
  • グロース市場が14銘柄(56%)を占め、小型グロース株の選別と需給悪化が加速している。
SECTION 01

本日の値下がり市場概況

2026年2月17日の東京株式市場では、前週末にかけて相次いだ決算発表を受け、幅広い銘柄で売りが広がった。値下がり率ランキング上位25銘柄の内訳は、決算失望・業績悪化ショックが7銘柄、好決算出尽くし・来期失望売りが10銘柄、小型株の需給・流動性悪化が8銘柄と、決算シーズン後半特有の多様な売り要因が混在する展開となった。

特にペプチドリームが営業損失50億円の赤字転落で1年7カ月ぶり安値を更新。クオンツ総研HD(旧M&A総研)はM&A仲介市場の競争激化懸念で長期下落トレンドが継続中。一方でカヤックやソラコムなど好業績にもかかわらず売られる「出尽くし銘柄」も目立ち、市場の選別姿勢が鮮明になっている。

最大下落率
-24.77%
ASJ
平均下落率
-11.88%
TOP25平均
グロース市場
14銘柄
56%
決算起因
17銘柄
68%
SECTION 02

値下がり率ランキングTOP25一覧

順位 銘柄名(コード) 市場 業種 株価 前日比 下落率
1 アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(6085) グロース サービス 1,215 -400 -24.77%
2 キッズスター(248A) グロース 情報・通信 1,187 -263 -18.14%
3 マイクロ波化学(9227) グロース サービス 1,065 -219 -17.06%
4 大谷工業(5939) スタンダード 金属製品 8,390 -1,610 -16.10%
5 日本精密(7771) スタンダード 精密機器 525 -100 -16.00%
6 カヤック(3904) グロース 情報・通信 503 -95 -15.89%
7 辻・本郷ITコンサルティング(318A) スタンダード 情報・通信 1,737 -271 -13.50%
8 ムービン・ストラテジック・キャリア(421A) グロース サービス 1,781 -238 -11.79%
9 ピーエイ(4766) スタンダード サービス 252 -32 -11.27%
10 キットアライブ(5039) グロース 情報・通信 1,223 -147 -10.73%
11 大黒屋ホールディングス(6993) スタンダード 小売業 151 -18 -10.65%
12 ペプチドリーム(4587) プライム 医薬品 1,402 -166 -10.58%
13 fonfun(2323) スタンダード 情報・通信 374 -44 -10.53%
14 AI CROSS(4476) グロース 情報・通信 1,062 -121 -10.23%
15 ビジネスコーチ(9562) グロース サービス 2,455 -269 -9.88%
16 ライトアップ(6580) グロース 情報・通信 1,841 -193 -9.49%
17 ソラコム(147A) グロース 情報・通信 1,040 -108 -9.41%
18 マーケットエンタープライズ(3135) プライム 小売業 1,004 -103 -9.30%
19 AnyMind Group(5027) グロース 情報・通信 492 -50 -9.23%
20 クオンツ総研ホールディングス(9552) プライム サービス 777 -78 -9.12%
21 日鉄鉱業(1515) プライム 鉱業 3,800 -380 -9.09%
22 ラクオリア創薬(4579) グロース 医薬品 1,005 -97 -8.80%
23 コンヴァノ(6574) グロース サービス 136 -13 -8.72%
24 イクヨ(7273) スタンダード 輸送用機器 733 -67 -8.38%
25 セルシード(7776) グロース 精密機器 330 -30 -8.33%
SECTION 03

全25銘柄の下落要因と注目ポイント

値下がり率ランキングTOP25の全銘柄について、下落要因と注目すべきポイントを順位順に整理する。

1位 アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(6085)
グロース サービス業
株価: 1,215円 前日比: -400円(-24.77%) 出来高: 541,400株 時価総額: 約30億円
下落要因: 中間決算で売上高26.3%減・営業赤字2.77億円を計上。建築家ネットワーク事業を中心に住関連サービスを展開するが、住宅関連事業の不振と新規事業の立ち遅れが響き、大幅な減収赤字に転落した。
注目ポイント: 住宅市場低迷の象徴的銘柄。建設・不動産関連セクターの先行指標として注視
2位 キッズスター(248A)
グロース 情報・通信業
株価: 1,187円 前日比: -263円(-18.14%) 出来高: 127,600株 時価総額: 約50億円
下落要因: 決算発表で今後2年間は投資フェーズとなり赤字が続く見通しを示したことが嫌気された。子供向け知育アプリ「ごっこランド」を展開するが、成長投資期間の減益見通しに市場が失望。
注目ポイント: 成長投資vs短期業績のジレンマ。IPO銘柄の投資判断における赤字許容期間の見極め
3位 マイクロ波化学(9227)
グロース サービス業
株価: 1,065円 前日比: -219円(-17.06%) 出来高: 1,774,200株 時価総額: 約200億円
下落要因: 3Q決算で売上17.9%減、営業損失6.85億円に拡大。マイクロ波を活用した化学プロセスの革新技術を持つ脱炭素テーマ株だが、テーマ株としての期待が剥落し大幅安。出来高177万株と売りが殺到した。
注目ポイント: 脱炭素テーマ株の現実。革新技術の将来性と足元の赤字拡大のギャップ
4位 大谷工業(5939)
スタンダード 金属製品
株価: 8,390円 前日比: -1,610円(-16.10%) 出来高: 68,000株 時価総額: 約50億円
下落要因: 3Q累計で売上4.0%減・営業利益27.0%減の減収減益。建材・電力通信用鉄塔の製造を手がけるが、電力通信部門は増収の一方で建材部門の低迷が全体を押し下げた。
注目ポイント: 建材セクターの低迷が鮮明。インフラ関連株の中でも事業ポートフォリオによる明暗
5位 日本精密(7771)
スタンダード 精密機器
株価: 525円 前日比: -100円(-16.00%) 出来高: 138,900株 時価総額: 約20億円
下落要因: 小型株の需給悪化による下落。精密部品・時計部品の製造を手がけるが、時価総額20億円と極めて小さく、わずかな売り注文でも株価が大きく変動しやすい構造。
注目ポイント: 超小型株の流動性リスクの典型例。精密部品セクター全体の動向把握が重要
6位 カヤック(3904)
グロース 情報・通信業
株価: 503円 前日比: -95円(-15.89%) 出来高: 439,300株 時価総額: 約80億円
下落要因: 2月16日の決算発表で25年12月期は売上+20%・営業益+199%と大幅な増収増益を達成。しかし26年12月期の業績見通しへの失望売りが先行し、好決算にもかかわらず-15.89%の急落となった。
注目ポイント: 「面白法人」のユニーク企業モデルの成長限界。ゲーム・eスポーツ事業の持続性とバリュエーション
7位 辻・本郷ITコンサルティング(318A)
スタンダード 情報・通信業
株価: 1,737円 前日比: -271円(-13.50%) 出来高: 130,500株 時価総額: 約30億円
下落要因: 小型IPO銘柄の需給悪化。会計事務所グループのITコンサルティング企業だが、時価総額30億円と小さく、IPO後の需給調整局面が継続している。
注目ポイント: IPO後の需給調整パターン。ITコンサル銘柄の中での差別化要因
8位 ムービン・ストラテジック・キャリア(421A)
グロース サービス業
株価: 1,781円 前日比: -238円(-11.79%) 出来高: 581,900株 時価総額: 約100億円
下落要因: 2月13日決算発表で経常利益2倍・6期連続最高益を達成したにもかかわらず、好決算出尽くしの売りが集中。コンサルティング業界特化型の人材紹介会社で、IPO直後の需給の悪さも下落を増幅させた。
注目ポイント: 好決算でも売られるIPO銘柄の需給構造。コンサル人材市場の成長持続性
9位 ピーエイ(4766)
スタンダード サービス業
株価: 252円 前日比: -32円(-11.27%) 出来高: 205,000株 時価総額: 約10億円
下落要因: 人材派遣・業務請負サービスを手がける小型株の需給悪化。時価総額10億円と市場最小クラスであり、わずかな売り圧力で大幅な値動きが生じやすい。
注目ポイント: 超小型株の流動性リスク。人材サービスセクター全体の需給動向
10位 キットアライブ(5039)
グロース 情報・通信業
株価: 1,223円 前日比: -147円(-10.73%) 出来高: 5,500株 時価総額: 約15億円
下落要因: Salesforce導入支援のITコンサルティング企業。出来高わずか5,500株と極端に薄く、極小型株特有の流動性リスクが顕在化した形。
注目ポイント: 出来高5,500株は今回のランキング中で最も少ない。極小型IT株の流動性リスク
11位 大黒屋ホールディングス(6993)
スタンダード 小売業
株価: 151円 前日比: -18円(-10.65%) 出来高: 20,339,700株 時価総額: 約1,250億円
下落要因: 2月13日決算発表後の需給調整。ブランド品の買取・販売チェーン「大黒屋」を展開する超低位株(151円)で、出来高2,033万株と投機的な売買が活発化。低位株特有の値動きの荒さが際立つ。
注目ポイント: 超低位株の出来高急増パターン。投機的な売買と実態価値の乖離
12位 ペプチドリーム(4587)
プライム 医薬品
株価: 1,402円 前日比: -166円(-10.58%) 出来高: 3,713,500株 時価総額: 約2,106億円
下落要因: 25年12月期が営業損失50億円の赤字転落。独自PDPS技術による特殊ペプチド創薬の主力事業で、創薬事業売上が前年比60%減と急縮小。1年7カ月ぶりの安値を更新した。出来高371万株と大量の売りが出た。
注目ポイント: バイオ株の代表格が赤字転落。PDPSプラットフォームの将来性と足元の業績ギャップ、放射性医薬品事業への軸足シフトの行方
13位 fonfun(2323)
スタンダード 情報・通信業
株価: 374円 前日比: -44円(-10.53%) 出来高: 256,200株 時価総額: 約15億円
下落要因: モバイルソリューション事業を手がける小型株の需給悪化。時価総額15億円と小さく、市場全体のリスクオフムードの影響を受けやすい。
注目ポイント: 小型IT株の需給悪化パターン。モバイルソリューション市場の動向
14位 AI CROSS(4476)
グロース 情報・通信業
株価: 1,062円 前日比: -121円(-10.23%) 出来高: 575,400株 時価総額: 約67億円
下落要因: AIを活用したメッセージングサービス・SMS配信プラットフォーム企業。決算発表後の需給調整が主因で、明確な悪材料よりも市場全体の選別ムードに巻き込まれた形。
注目ポイント: AI関連銘柄の選別局面。SMS配信市場の成長性と競争環境
15位 ビジネスコーチ(9562)
グロース サービス業
株価: 2,455円 前日比: -269円(-9.88%) 出来高: 12,300株 時価総額: 約20億円
下落要因: 企業向けビジネスコーチング・人材育成サービスを展開。出来高12,300株と極めて薄い中での需給悪化。小型株特有の流動性リスクによる下落。
注目ポイント: 人材育成DX市場の可能性。小型サービス株の流動性リスク
16位 ライトアップ(6580)
グロース 情報・通信業
株価: 1,841円 前日比: -193円(-9.49%) 出来高: 289,000株 時価総額: 約80億円
下落要因: 中小企業向け補助金・助成金活用支援のDXサービスを展開。2Q時点では経常利益2.7倍と好調だったが、本決算で市場期待を下回る見通しとなり失望売りが広がった。
注目ポイント: 補助金DXビジネスの持続性。中小企業支援市場の政策依存リスク
17位 ソラコム(147A)
グロース 情報・通信業
株価: 1,040円 前日比: -108円(-9.41%) 出来高: 391,200株 時価総額: 約500億円
下落要因: 3Q決算は売上+47.6%・営業益+422.9%と大幅な増収増益を達成し、通期上方修正も実施。しかしKDDI傘下のIoT通信インフラ企業として高い期待値が既に織り込まれており、好決算出尽くしの売りが優勢となった。
注目ポイント: IoTプラットフォーム市場の成長性と株価のミスマッチ。営業益4倍超でも売られる期待値の高さ
18位 マーケットエンタープライズ(3135)
プライム 小売業
株価: 1,004円 前日比: -103円(-9.30%) 出来高: 252,400株 時価総額: 約100億円
下落要因: 2月13日決算発表後の出尽くし売り。ネット型リユース事業「おいくら」「ReRe」等のリユースプラットフォームを運営するが、決算内容を織り込み済みと判断した投資家の売りが先行。
注目ポイント: リユース市場のトレンドと企業の成長性。サーキュラーエコノミー関連銘柄の再評価タイミング
19位 AnyMind Group(5027)
グロース 情報・通信業
株価: 492円 前日比: -50円(-9.23%) 出来高: 1,345,400株 時価総額: 約300億円
下落要因: 2月13日の決算発表後、2月16日に-15.58%の急落を記録した流れが継続。アジア展開のマーケティングテクノロジー企業として、インフルエンサー活用やD2Cブランド支援を手がけるが、業績見通しへの失望が重荷。
注目ポイント: アジアテック企業の成長と課題。マーケティングDX市場の行方
20位 クオンツ総研ホールディングス(9552)
プライム サービス業
株価: 777円 前日比: -78円(-9.12%) 出来高: 1,327,100株 時価総額: 約1,000億円
下落要因: 旧M&A総研ホールディングス。2月13日の決算発表後に-14%の急落を記録し、本日も下落が継続。M&A仲介市場の競争激化懸念に加え、高値7,500円から777円まで約90%の長期下落トレンドが継続中。テクノロジーを活用したM&Aアドバイザリーモデルの限界が意識されている。
注目ポイント: M&A仲介バブルの崩壊。成長株が長期下落に転じた構造的要因と底値圏の見極め
21位 日鉄鉱業(1515)
プライム 鉱業
株価: 3,800円 前日比: -380円(-9.09%) 出来高: 1,802,000株 時価総額: 約2,099億円
下落要因: 3Q決算は増収増益(営業益+53%)と好調だったが、通期予想に対する進捗や今後の鉱石価格見通しへの懸念が浮上。出来高180万株と利益確定売りが殺到した。日本製鉄グループの鉱業会社として石灰石・銅鉱石の採掘を手がける。
注目ポイント: 好決算でも売られるプライム大型株。資源セクターの先行き懸念と利益確定売りの圧力
22位 ラクオリア創薬(4579)
グロース 医薬品
株価: 1,005円 前日比: -97円(-8.80%) 出来高: 740,400株 時価総額: 約200億円
下落要因: 業績改善中(売上+28%、営業黒字化)だが、一時的な利益確定売りが先行。主力製品tegoprazanの販売好調やフランスVetbiolixとの提携など好材料は多いが、バイオ株全体の地合い悪化も影響。
注目ポイント: 創薬ベンチャーの黒字転換持続性。主力tegoprazanの海外展開
23位 コンヴァノ(6574)
グロース サービス業
株価: 136円 前日比: -13円(-8.72%) 出来高: 4,483,800株 時価総額: 約30億円
下落要因: 前週の急騰後の利食い売り。ネイルサロン「ファストネイル」チェーン運営で、3Q累計の売上収益+292.8%・営業利益44億円と驚異的な成長を見せたが、低位株(136円)ゆえの値動きの荒さから利益確定が入った。
注目ポイント: 低位株の急騰・急落パターン。業績好調でもボラティリティの高さに注意
24位 イクヨ(7273)
スタンダード 輸送用機器
株価: 733円 前日比: -67円(-8.38%) 出来高: 290,700株 時価総額: 約30億円
下落要因: 自動車部品製造の小型株。特段の悪材料なく、需給悪化による下落が主因。時価総額30億円と小さく、市場全体のセンチメント悪化に巻き込まれた形。
注目ポイント: 自動車部品セクターの動向。小型株の需給悪化パターン
25位 セルシード(7776)
グロース 精密機器
株価: 330円 前日比: -30円(-8.33%) 出来高: 2,209,000株 時価総額: 約50億円
下落要因: 25年12月期で売上56.7%減・営業損失10.46億円と赤字が継続。細胞シート工学技術を用いた再生医療製品の開発を手がけるが、収益化の道筋が見えず投機的な売りが加速。
注目ポイント: 再生医療ベンチャーの赤字継続リスク。バイオ株投資における収益化時期の見極め
SECTION 04

下落パターンの分類

25銘柄を下落要因別に分類すると、大きく3つのパターンに整理できる。決算シーズン後半に入り、業績悪化ショック好決算出尽くしが混在する複雑な地合いとなっている。

パターン1: 業績悪化・赤字ショック(7銘柄)

該当銘柄

アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(6085)、キッズスター(248A)、マイクロ波化学(9227)、大谷工業(5939)、ペプチドリーム(4587)、ライトアップ(6580)、セルシード(7776)

業績の実績または見通しが大幅に悪化したケース。ペプチドリームの営業損失50億円(赤字転落)、ASJの売上26%減、マイクロ波化学の赤字拡大など、決算内容そのものが市場の期待を大きく裏切った。住宅関連、脱炭素テーマ、バイオと業種は多岐にわたるが、「赤字」というキーワードが投資家心理を直撃している点は共通している。

パターン2: 好決算出尽くし・来期失望売り(10銘柄)

該当銘柄

カヤック(3904)、ムービン・ストラテジック・キャリア(421A)、大黒屋HD(6993)、ソラコム(147A)、マーケットエンタープライズ(3135)、AnyMind Group(5027)、クオンツ総研HD(9552)、日鉄鉱業(1515)、ラクオリア創薬(4579)、コンヴァノ(6574)

業績自体は好調でも「材料出尽くし」として売られたパターン。ソラコム(営業益+422.9%)、カヤック(営業益+199%)、ムービン(6期連続最高益)など好業績を出しながらも株価が急落。決算シーズンでは「良い決算」だけでは不十分で、市場の期待を超えられたかどうかが株価を左右している。クオンツ総研は長期下落トレンドの中での決算反応で、構造的な問題も抱える。

パターン3: 小型株の需給・流動性悪化(8銘柄)

該当銘柄

日本精密(7771)、辻・本郷ITコンサルティング(318A)、ピーエイ(4766)、キットアライブ(5039)、fonfun(2323)、AI CROSS(4476)、ビジネスコーチ(9562)、イクヨ(7273)

特段の悪材料がなく、小型株特有の流動性リスクから下落幅が拡大したケース。時価総額10〜30億円クラスの超小型株が中心で、キットアライブの出来高はわずか5,500株。売り注文の集中による需給インパクトが下落率を押し上げており、企業のファンダメンタルズとは異なる要因で動いている点に注意が必要。

SECTION 05

業種別・市場別の傾向

業種別分布

情報・通信業
9銘柄
サービス業
6銘柄
医薬品
2銘柄
精密機器
2銘柄
小売業
2銘柄
その他
4銘柄

情報・通信業が9銘柄(36%)で最多を占め、AI・IoT・DX・マーケティングテクノロジーと幅広いサブセクターにまたがっている。次いでサービス業が6銘柄で、人材・コーチング・ネイルサロンなど多様な業態が含まれる。前回(2/13)の7割が情報・通信だったのに対し、今回はより業種が分散しており、決算シーズン後半で売りの裾野が広がっていることがうかがえる。医薬品ではペプチドリーム(赤字転落)とラクオリア創薬(利確)でバイオ株の明暗が分かれた。

市場別分布

グロース
14銘柄
小型成長株に集中
スタンダード
7銘柄
需給悪化が主因
プライム
4銘柄
大型株も波及

グロース市場が14銘柄(56%)と過半数を占め、小型成長株への売り圧力の強さが鮮明。スタンダード市場は7銘柄で需給悪化が主因のケースが多い。プライム市場からはペプチドリーム(時価総額2,106億円)、日鉄鉱業(同2,099億円)、クオンツ総研HD(同1,000億円)、マーケットエンタープライズ(同100億円)の4銘柄がランクインし、大型株にも売りが波及している。

SECTION 06

まとめと今後の注目ポイント

ANALYSIS SUMMARY

2026年2月17日の値下がりランキングは、決算シーズン後半に入り「決算失望」「好決算出尽くし」「需給悪化」の3要因が複合的に作用した結果。TOP25の平均下落率-11.88%は前回TOP10の-18.87%よりは穏やかだが、下落銘柄の裾野はより広がっている。

特筆すべきは、ソラコム(営業益+422%)やカヤック(営業益+199%)のように驚異的な増益を記録しながらも急落した銘柄が複数存在すること。一方でペプチドリームの赤字転落やクオンツ総研の長期下落など、構造的な問題を抱える銘柄も混在しており、市場は個別銘柄の選別を一段と強めている。

今後のウォッチポイント

継続注視銘柄

ペプチドリーム(4587) — 赤字転落からの回復シナリオ。放射性医薬品事業への軸足シフトの進捗が焦点。1年7カ月ぶり安値からの反転タイミング。

クオンツ総研HD(9552) — 旧M&A総研。高値7,500円→777円の長期下落トレンドに底値の兆候が出るか。M&A仲介市場の競争環境変化。

日鉄鉱業(1515) — 営業益+53%の好業績でも-9%急落。利益確定売り一巡後の反発余地と、鉱石価格の先行き。

マイクロ波化学(9227) — 脱炭素テーマ株の代表格。赤字拡大からの収益化転換時期が焦点。出来高177万株と市場の注目度は高い。

カヤック(3904) — 営業益+199%の大幅増益から一転-15.89%急落。来期見通しの具体化による再評価の可能性。

※本記事は公開情報に基づく情報整理であり、個人の見解を含みます。特定の銘柄の売買や投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任においてお願いいたします。

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