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決算発表集中日翌日、全銘柄が決算失望売り|2026年2月13日 値下がり率TOP10

対象日: 2026年2月13日(木) / 調査日: 2026年2月13日

💡 この記事のポイント

  • 2月12日の決算発表集中日を受け、翌13日は決算失望売りが集中。TOP10の全銘柄が決算関連の下落
  • ワースト1位のフツパー(-25.84%)をはじめ、ライフドリンクカンパニー(-24.95%)など下落率20%超が4銘柄
  • シスメックスが通期業績を下方修正し10年来安値を更新。中国市場の不振が大型医療機器メーカーを直撃。
  • 情報・通信セクターが7銘柄を占め、AI・SaaS・DX関連の成長株が軒並み調整入り。
SECTION 01

本日の値下がり市場概況

2026年2月13日の東京株式市場では、前日2月12日に集中した決算発表を受けて、多くの銘柄が大幅安となった。値下がり率ランキング上位10銘柄はすべて決算に起因する下落であり、業績下方修正ショック好決算出尽くし売りが入り混じる典型的な決算シーズンの展開となった。

特にシスメックスが通期業績予想を下方修正し10年来安値を更新。ライフドリンクカンパニーとフツパーは下落率が25%前後に達するなど、市場の期待値と実績のギャップが如実に現れた一日となった。情報・通信セクターから7銘柄がランクインし、AI・SaaS・DX関連のグロース株に対する選別が進行している。

最大下落率
-25.84%
フツパー
平均下落率
-18.87%
TOP10平均
プライム市場
5銘柄
50%
決算起因
10銘柄
100%
SECTION 02

値下がり率ランキングTOP10一覧

順位 銘柄名(コード) 市場 業種 株価 前日比 下落率
1 フツパー(478A) グロース 情報・通信 861 -300 -25.84%
2 ライフドリンクカンパニー(2585) プライム 食料品 1,203 -400 -24.95%
3 ハッチ・ワーク(148A) グロース 情報・通信 1,681 -453 -21.23%
4 プレイド(4165) グロース 情報・通信 564 -150 -21.01%
5 ネクソン(3659) プライム 情報・通信 3,109 -647 -17.23%
6 エクサウィザーズ(4259) グロース 情報・通信 736 -150 -16.93%
7 シスメックス(6869) プライム 電気機器 1,322 -262 -16.54%
8 JDSC(4418) グロース 情報・通信 925 -171 -15.60%
9 正興電機製作所(6653) プライム 電気機器 2,330 -401 -14.68%
10 GMOペイメントゲートウェイ(3769) プライム 情報・通信 7,542 -1,296 -14.66%
SECTION 03

全10銘柄の下落要因と注目ポイント

値下がり率ランキングTOP10の全銘柄について、下落要因と注目すべきポイントを順位順に整理する。

1位 フツパー(478A)
グロース 情報・通信
株価: 861円 前日比: -300円(-25.84%) 出来高: 1,149,700株 時価総額: 約100億円
下落要因: 2025年12月期通期決算は売上高+108%、営業利益3.96億円と大幅な増収増益を達成。しかしIPO後間もない銘柄であり、好決算出尽くしに加えて利益確定売りが集中。製造業向けAIソリューション企業として成長期待は高いが、バリュエーションの調整局面に入った。
分析視点: IPO後の急騰銘柄における好決算出尽くしのリスク、製造業向けAI市場の成長性
2位 ライフドリンクカンパニー(2585)
プライム 食料品
株価: 1,203円 前日比: -400円(-24.95%) 出来高: 975,500株 時価総額: 約1,200億円
下落要因: 2月12日に業績予想の修正を発表。通期純利益34.7億円への修正が市場期待を大きく下回った。PB(プライベートブランド)飲料のOEM生産大手として高成長を続けてきたが、成長鈍化への懸念が一気に顕在化した。
分析視点: 高成長PB飲料メーカーの転換点、原材料コスト上昇と価格転嫁力の限界
3位 ハッチ・ワーク(148A)
グロース 情報・通信
株価: 1,681円 前日比: -453円(-21.23%) 出来高: 107,200株 時価総額: 約100億円
下落要因: 2月12日の本決算発表の内容が市場期待に届かず、失望売りが集中。月極駐車場のDXプラットフォーム「アットパーキング」を展開するニッチ企業で、出来高も限定的なため値動きが増幅された。
分析視点: ニッチDX企業の成長余地と流動性リスク、駐車場DX市場の規模感
4位 プレイド(4165)
グロース 情報・通信
株価: 564円 前日比: -150円(-21.01%) 出来高: 1,300,200株 時価総額: 約350億円
下落要因: 2月12日に決算を発表。2026年9月期の売上高は前年比20%増の160億円を見込むが、市場が期待する成長スピードには届かなかった。CXプラットフォーム「KARTE」を展開し、EC・金融大手が顧客だが、SaaS企業への高いバリュエーション期待の反動が出た形。
分析視点: SaaS企業の成長と収益化のジレンマ、CX(顧客体験)市場の競争環境
5位 ネクソン(3659)
プライム 情報・通信
株価: 3,109円 前日比: -647円(-17.23%) 出来高: 2,442,000株 時価総額: 約2.7兆円
下落要因: 3Q累計で売上収益4.1%減(3,515億円)、営業利益7.2%減(1,168億円)と減収減益。主力タイトルの再活性化や新作の貢献があったものの、前年の大型タイトル「アラド戦記モバイル」の反動減を吸収しきれず。通期見通しへの失望が売りを呼んだ。
分析視点: ゲーム業界のヒット依存構造、大型タイトルの反動減サイクルと収益安定化の課題
6位 エクサウィザーズ(4259)
グロース 情報・通信
株価: 736円 前日比: -150円(-16.93%) 出来高: 5,942,100株 時価総額: 約500億円
下落要因: 3Q決算で売上高17%増、初の営業黒字化(10.1億円)を達成するも、通期見通しを据え置き。AIテーマ株として高い成長期待が織り込まれていただけに、「黒字化達成=材料出尽くし」と判断された。出来高594万株は通常の数倍に膨らんだ。
分析視点: AI関連株の期待値と現実のギャップ、黒字転換の持続性と次の成長ドライバー
7位 シスメックス(6869)
プライム 電気機器
株価: 1,322円 前日比: -262円(-16.54%) 出来高: 9,530,200株 時価総額: 約6,900億円
下落要因: 2月12日発表の3Q決算で通期業績予想を下方修正。税引前利益を710億円→590億円に引き下げた。売上高は前年同期比4.1%減、営業利益は25.9%減と大幅減益。中国市場での売上が想定より軟調に推移し、グローバル医療機器メーカーの中国依存リスクが顕在化。10年来安値を更新した。
分析視点: 中国リスクの直撃、ヘマトロジー世界シェアNo.1企業の業績回復シナリオ、2026年3月期の底打ち判断
8位 JDSC(4418)
グロース 情報・通信
株価: 925円 前日比: -171円(-15.60%) 出来高: 540,800株 時価総額: 約200億円
下落要因: 2月12日に中間決算を発表。営業利益+41.7%と好調な増益だったが、AI・データサイエンス銘柄としての高い成長期待には物足りない結果と判断された。好決算にもかかわらず売られる「期待値のギャップ」が鮮明に。
分析視点: AI・データサイエンス銘柄の適正バリュエーション、好業績でも売られる構造
9位 正興電機製作所(6653)
プライム 電気機器
株価: 2,330円 前日比: -401円(-14.68%) 出来高: 736,100株 時価総額: 約550億円
下落要因: 3Q決算で営業利益+24.2%(17.9億円)、4期連続の最高益を更新するも、株価が既に倍化していたことから「材料出尽くし」の利益確定売りが殺到。データセンター向け電源設備への期待で急騰していた反動が出た典型的なケース。
分析視点: 好決算出尽くしの教科書的事例、データセンター関連株の過熱と調整のサイクル
10位 GMOペイメントゲートウェイ(3769)
プライム 情報・通信
株価: 7,542円 前日比: -1,296円(-14.66%) 出来高: 571,800株 時価総額: 約5,700億円
下落要因: 2月12日に1Q決算を発表。ネット決済処理サービスの国内最大手として高いバリュエーションで取引されてきたが、成長ペースの鈍化懸念が浮上。キャッシュレス決済の普及率上昇に伴い、市場全体の成長率が緩やかになりつつあることが意識された。
分析視点: フィンテック成長株のバリュエーション調整、キャッシュレス決済市場の成熟化
SECTION 04

下落パターンの分類

10銘柄を下落要因別に分類すると、大きく3つのパターンに整理できる。決算発表集中日の翌日特有の動きが全体を支配しており、業績そのものの問題よりも「期待値とのギャップ」が下落の主因となっているケースが目立つ。

パターン1: 減益決算・業績下方修正ショック(4銘柄)

該当銘柄

シスメックス(6869)、ライフドリンクカンパニー(2585)、ネクソン(3659)、GMOペイメントゲートウェイ(3769)

業績の実績または見通しが市場期待を明確に下回ったケース。特にシスメックスは通期業績予想の下方修正(税引前利益710→590億円)を伴い、中国市場の構造的な不振が業績を圧迫。ライフドリンクカンパニーも業績修正で-24.95%と大幅な下落率を記録した。

パターン2: 好決算出尽くし・期待値のギャップ(4銘柄)

該当銘柄

正興電機製作所(6653)、JDSC(4418)、エクサウィザーズ(4259)、フツパー(478A)

業績自体は好調にもかかわらず、事前の期待値の高さから「材料出尽くし」として売られたパターン。正興電機は4期連続最高益でも株価倍化後の利確売りに。エクサウィザーズは初黒字化を達成したが、通期据え置きが「物足りない」と判断された。

パターン3: グロース株の成長失望(2銘柄)

該当銘柄

プレイド(4165)、ハッチ・ワーク(148A)

成長率は維持しているものの、市場が織り込んでいた成長スピードに届かなかったケース。グロース市場の小型株ゆえ、失望売りの影響が増幅されやすい構造がある。プレイドは売上20%成長見通しでも-21%の下落と、市場の期待水準の高さがうかがえる。

SECTION 05

業種別・市場別の傾向

業種別分布

情報・通信業
7銘柄
電気機器
2銘柄
食料品
1銘柄

情報・通信業が7銘柄と圧倒的多数を占め、AI・SaaS・DX・ゲーム・フィンテックと幅広いサブセクターに渡っている。これらのグロース株は高いバリュエーションで取引されているため、決算内容が期待に少しでも届かないと大幅な調整が入りやすい。電気機器ではシスメックスが中国リスクで、正興電機がデータセンターテーマの過熱反動で下落した。

市場別分布

プライム
5銘柄
大型株も軒並み下落
グロース
5銘柄
成長期待の反動

プライム市場とグロース市場が5銘柄ずつと半々。プライムではシスメックス(時価総額6,900億円)、ネクソン(同2.7兆円)、GMO-PG(同5,700億円)と大型株が並ぶ。グロースではAI関連(エクサウィザーズ、JDSC、フツパー)やSaaS(プレイド)など、テーマ性の高い銘柄が軒並み調整入りしている。

SECTION 06

まとめと今後の注目ポイント

ANALYSIS SUMMARY

2026年2月13日の値下がりランキングは、決算発表集中日(2/12)の翌日に決算反応が一斉に表面化した結果。TOP10全銘柄が決算関連の下落であり、平均下落率-18.87%は前週(-8.65%)と比較しても格段に大きい。

特筆すべきは、正興電機(4期連続最高益)やJDSC(営業利益+41.7%)、エクサウィザーズ(初の営業黒字化)のように好業績にもかかわらず急落した銘柄が4割を占めること。決算シーズンでは「良い決算」だけでは不十分で、「市場が織り込んでいた期待値を超えられたか」が株価反応を決定づけている。

今後のウォッチポイント

継続注視銘柄

シスメックス(6869) — 中国市場の回復時期と4Q以降の業績トレンド。10年来安値水準での下げ止まり確認。

ネクソン(3659) — 新作タイトルのパイプラインと「アラド戦記」反動減の一巡時期。

ライフドリンクカンパニー(2585) — 業績修正の背景にある原材料コスト動向と、成長再加速の可能性。

エクサウィザーズ(4259) — 黒字定着の持続性。AI関連テーマでの再評価タイミング。

※本記事は公開情報に基づく情報整理であり、個人の見解を含みます。特定の銘柄の売買や投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任においてお願いいたします。

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